ウエルカムサロン2回目は、「発酵食品ソムリエ」の川崎アネッタさんから話題提供していただきました。
アネッタさんはモルドバの出身、ちょうど来日中のお母様と弟さんも加わり、合計11名で、食べて歌って手作りして、お土産付きの楽しいサロンとなりました。
モルドバはルーマニアのとなりにある、九州よりも少し小さい国です。参加者の中には、モルドバに行ったばかりの方もいらして一同びっくりでした。(→モルドバの地図)
アネッタさんは昨年、日本で発酵の学校に通い、見事「発酵食品ソムリエ」となりました。きっかけは、納豆を最初に食べたとき「おいしい!」と感じたこと。今では味噌、黒豆納豆、梅干も自分で作ります。
まずはアネッタさんの手作りの甘酒で、「NOROC(=ノロック)!」(モルドバ語の乾杯)
モルドバは加工食品が少なく、発酵食品の代表は「ヨーグルト」と「塩漬けキャベツ」。「塩漬けキャベツ」はキャベツをまるごと大きな樽に重い石を乗せて塩だけで発酵させるのだそうです。そのほか、青トマトや瓜や間引きスイカのまるごと塩漬けなども作るそうです。日本と似ていますね。モルドバの冬はとても寒いそうです。そのために、庭や畑や山で採れるものを活かして保存食にして、冬の食卓に備えるんですね。
お母様が持参された「バラのジャム」「蒸留酒」「くるみ」「ヘーゼルナッツ」などもテーブルに並びました。
モルドバでは、まだまだ家庭での手作りが健在のようです。主食は「ママリガ」、とうもろこしの粉を鍋で煮たもので、とかしバターや山羊のチーズといっしょに食べるそうです。庭で摘んだ「バラ」や「ラズベリー」のジャムは、風邪をひいた時にお湯割りにして飲むと良く効く。「くるみ」は、昔から頭が良くなると言われ、1日1個は欠かさず食べる。9月に10月にたくさん収穫するそうです。硬い胡桃の殻を握って割ったのには驚きました。
初めての日本訪問ですっかり「JAPAN LOVER」になられたお母様、京都で購入したという「セパレート着物」に着替えて再登場。よく通るソプラノで、ロシア語で「カチューシャ」、フランス語でシャンソンを熱唱、皆で聞きほれました。最後に赤、黄、青の3色からなるモルドバの国旗と日本の桜をかざったクラフトをみんなで手作り、すてきなおみやげになりました。あっという間の楽しい楽しい2時間でした。
8月のウエルカムサロンは、エクアドル生まれ、アメリカ国籍のエミリオさんに話題提供していただきます。「TCK(第三文化の子どもたち)を知っていますか?」がテーマです。家族の事情で、子ども時代にアメリカに移り住んだエミリオさん。自分自身もTCKとしてアイデンティティに悩んだとのこと。「移動する子どもたち」の思いに触れます。