スキルUPを目指し、通訳&翻訳研修を開催

 国分寺市国際協会主催による通訳・翻訳研修が12月19日(土)午後、ひかりプラザに於いて開催されました。通訳・翻訳に関心を持つ一般市民、KIA会員の通訳・翻訳ボランティアも参加いたしました。参加者は24名(英語14名、中国語9名、ベトナム語1名)でした。

 

 前半の通訳研修では「ニーズ高まるコミュニティ通訳入門」と題して東京外国語大学・大学院総合国際学研究院の内藤 稔 准教授より「外国人からの相談の通訳」を行う上での技術、知識、マナー等の基礎についての講義がありました。更に実際に外国人相談をする場合の逐次通訳ロールプレイを行いました。これは、言語別に3人が1組となり、それぞれが外国人相談者役、専門家役、通訳者役となり相談ストーリー(シナリオ)に沿い実際の相談の場を想定した演習でした。演習に慣れている方も、初めて経験する方も皆が熱心に取り組んでいました。

 

 後半の翻訳研修は、国分寺市役所が今年度より開始した「多文化共生支援事業」のうちの国分寺市報の一部記事を外国籍の居住者のために英語、中国語への翻訳を行っている国際協会の通訳・翻訳ボランティア・スタッフ(協会会員)を対象としたものです。

 テーマの「市報翻訳にあたっての情報共有と留意点」を通訳・翻訳で国際協会会員でもある大久保 佐世子さんが英語、中国語のボランティア・スタッフへ講義を行いました。世の中の多文化、多言語化にともなう情報の共有化と外国語への翻訳の重要性、そして翻訳技術、訳語の統一について丁寧な説明がありました。また、参加者から講師への質問に対する回答でも翻訳手法についての適切なアドバイスがありました。

 参加者は今後も市報記事翻訳を通じて多国籍に渡る外国人居住者への情報提供に協力、活躍してくれることでしょう。

 

 国際協会では通訳の実践力と翻訳技術のアップを目指し次年度も研修の開催を企画いたします。興味のある方は、ぜひ参加してください。