12月3日(日)、外国ルーツの方を主な対象として、長唄三味線を体験してもらうイベントを本多公民館・音楽室で開催しました。題して「~きっかけニッポン コトはじめ~ 日本の伝統楽器 長唄三味線 やってみよう会」。これは、楽器販売や音楽教室などを手掛けている宮地楽器(国分寺センター)の協力を得て企画が実現したものです。
長唄は江戸の歌舞伎と共に発展した三味線音楽で、後には歌舞伎の舞台から離れ、独立した音楽としても親しまれるようになりました。
宮地楽器国分寺センターで長唄三味線の教室を持っておられる稀音家(きねや)先生とお二人の生徒さん、また唄方(うたかた)さんお一人にお越しいただき、長唄三味線を「学んでみよう」「弾いてみよう」「聴いてみよう」というプログラムを2時間かけて行いました。参加者は8人で、うち6人がKIA日本語教室の学習者と東京経済大学の留学生でした。
メインの「弾いてみよう」では、宮地楽器でご用意いただいた4丁の長唄三味線を参加者が手にし、稀音家先生のご指導のもと、4人ずつ2つのグループに分かれて「さくら さくら」の演奏に挑戦しました。誰もが初めての三味線体験で、三味線の持ち方や構えはもちろん、正しく、きれいな音を出すのに苦労していましたが、最後には曲まるごとなんとか演奏し終えるまでになりました。アンケート調査では、「楽しかった」「三味線に興味を持った」という声が多く寄せられました。
外国ルーツの方が日本の伝統文化や芸能に触れ、体験する機会を作ることが狙いのイベントでしたが、これからも地元のいろいろなところと連携・協力しながら機会を作っていければと思っています。
(交流支援部会)
長唄三味線のレクチャーをされる稀音家先生、生徒さん、唄方さん
丁寧にご指導される稀音家先生
みんなでの「さくら さくら」の合奏風景